皆さんはデジタルカメラで花を撮ることが多いと思います。花の写真を撮る時、どんなふうにカメラを操作していますか?
うまく撮れない・・とお悩みの方もいらっしゃることでしょう。ここではちょっと綺麗に花の写真を撮るコツをご紹介します。
Home > Flower&Photograph Lecture > 綺麗な花を撮るコツ > 最重要!!光の選び方

最重要!!光の選び方
花を撮影する場合、もっとも大切なのは光の選択です。
山野草や高山植物は太陽の下で花を撮影することになります。太陽の光は光の向きによって順光、斜光、側光、半逆光、逆光と呼ばれます。

順光
は被写体に向き合って、背から当たる光のことをいいます。色を忠実に再現しやすい光ですが、立体感が出にくく全体的にメリハリのない仕上がりになります。また自分の影が被写体に写りこむこともありますので要注意です。
また、PLフィルターを使用する事で色鮮やかに撮影する事ができます。PLフィルターは大気中の乱反射や水面の反射を除去してくれるフィルターですが、枠を回転させることで効果の度合いを調整します。
機種によってはフィルターを付けられないものもありますし、アダプターが必要な機種もありますが、風景や花を撮影する時には表現の幅が広がるフィルター類ですから、あなたのデジカメがフィルター対応機種なら、PLフィルターはぜひ手に入れておきましょう。

斜光は斜め後ろから射す光のことを言います。色を忠実に再現しやすく、また影ができるので立体感も出ますので、図鑑などの記録用には最適の光だと言えるでしょう。

斜光 半逆光
光の選択で同じ花でも表情が変わります。いろんな方向から観察してみて、まずは美しい光、撮りたい花の最も美しい表情を見つけましょう。
写真を撮ることは、いわば光と対話すること。対話が成り立たなければいい写真には仕上がりません。光を選ぶ事はそれほど重要なことなのです。
逆光
側光は横から射す光のことを言います。立体感は出ますが影の部分が多くなりますので細部が潰れてしまうこともあります。

半逆光
は斜め前から射す光のことを言います。花などを作品的に撮るには最適の光といえます。花びらが光に透けてとても幻想的ですが、被写体を適度な明るさに写すためには露出は難しくなります。しかし逆光ほどもフレアやゴーストの影響を受けないので、幻想的に撮影するにはとても便利な光です。

逆光
はほぼ正面から射す光のことを言います。花は光に透けて綺麗になりますが、露出を決定するのは難しく、正面から射す光がレンズに直接入りこみ、フレア(全体的にぼやーっと写ってしまう)やゴースト(プリズムに通した光に良く見る乱光)が発生し、また、撮りたい被写体が真っ黒に・・ということにもなりかねません。しかし、うまく露出を調整すればとても幻想的に撮影することが出来る光です。また、バックが明るくなる光ですので、レフ板や白い紙を利用して、被写体に反射した光を当ててみると美しく撮れますのでお試しください。

さて、光について述べましたが、まずは一度実際に撮影してみて体感してみてください。光の選び方はあなたのセンス、感動できる光を選ぶことが、感動できる写真の仕上がりを決定する大きな要因です。

戻る