撮影機材
山で撮影する場合、問題になるのはまず重さです。できるだけ軽い装備で無駄なものは持っていかない。その最低限の機材を選ぶには、まずはその山の見所を理解し、何を撮影するのが主体になりそうかを考えることです。
機材が重くなりそうな時には、体力的、時間的にもかなりの負荷がかかってきますので、そういうときは無理せず行動範囲を狭めましょう。
ペンタックスMZ−3
オススメ度★★★
PENTAXのMZ−3。小型、軽量でありながら、風景撮影に必要最低限の機能を兼ね備えているので、山登りに持っていくには最適です。オートブラケット、プレビュー、スポット測光の3つは、ポジフィルムでの撮影にはなくてはならない機能なので、とても重宝しています。他メーカーとは違い、昔のレンズをそのままマニュアル操作で使えるので、中古レンズなども合わせると、膨大な数のレンズ群から選択ができて、経済的なのもお気に入りです。ダイアルを回して機能を選ぶマニュアルっぽさもよくて、体の一部のように確実に操作できます。
単三電池を使用できるバッテリーアダプターを使用すれば撮影可能時間も伸び、ヘッデンなどとも電源を共有出来ますが、低温期にはリチウム電池を使用することをお薦めします。

ニコン・クールピクス5000
オススメ度★★★★★
これは一応コンパクトデジタルカメラという部類に入るデジカメではあるが、風景撮影においては究極の広角&低アングルマスターと言っても過言ではないスグレモノ。
28mm−85mmのズームレンズにケンコーの0.5倍ワイドコンバーターを装着することで14mm相当の超ワイドな世界を写し出すことができる。現在最強の広角マスターだ。それから可動式のモニターで確認しつつ撮影すれば、足元の地面ギリギリから撮影できるので、虫の視点から見たような風景を体験できる。併用すれば、森の中で足元の小さな花から広大な空を見上げることが出来るのだ。
リチウムイオンバッテリーは低温期にも強く撮影時間もそこそこ長いが、バッテリーグリップを使用することで単三乾電池を電源に使うことができ、ヘッデンなどとも電源を共有することができるようになる。単三6本はちょっと重いが・・(^^;

マンフロットの重い三脚と重い雲台
オススメ度★
マンフロットの三脚と雲台。おそらく3kgくらいあるのではないでしょうか?
「目の高さまで伸ばせて、なるべく低い位置からも撮れる三脚で、しかも低価格」ということだけを考えた組み合わせ。三脚自体の高さはさほどでもなのですが、雲台がばかでかく、嫌でも目の高さまでカメラを持ち上げてくれます。パイプの厚みもかなりあるようで、とても安定性に優れていてお気に入りです。
楽しい山行の終盤を地獄にしてくれる、重い重いすご〜く重い僕の撮影のパートナーです。(^_^;)


スリック・スプリントプロGM
オススメ度★★★★★
重い三脚をナンとか軽く出来ないものだろうか・・?そういう思いで探して探して探し回った末に見つけたスリックのスプリントプロGM。
目線の高さにカメラを持ち上げてくれ、またセンターポールを分割すれば地上約16cmのローアングルまで幅広く使用することができ、雲台に自由雲台を起用しているのは好印象。様々なアングルでの撮影を可能にしている。
望遠レンズを使用するときには強度的に多少の不安があるが、コンパクトデジカメや標準ズームレンズの一眼レフ撮影では問題ないだろう。何と言っても軽いことはいいことだ。
クールピクスや、MZ−3で撮影する時には、普段でもレリーズやセルフタイマーをブレ防止のために併用してこの三脚を使うことが多い。

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